フランス料理

使い切れない調味料が使い切れるようになる~プロの賄いに学ぶ最も必要なこととは?

せっかく買ったのに、冷蔵庫の奥の方へ追いやられていった、使いかけの調味料たち。使おうと思いながらも、その存在すら忘れられ、いつの間にか期限切れ。あえなくゴミ箱行き、という無残な結果になること数知れず…

 

そんな時、もっとも使い切れる方法として有効なのが、なんでも少しずつ混ぜて使い切ることです。しかし、何でもかんでも混ぜるには、未知なる味に挑戦する「好奇心」が必要です。「不味くなったらどうしよう」「でもどんな味になるかも試してみたい」今回は、プロの事例も交えて皆さまとシェアします。

 

一般的なレシピには登場しない調味料を「一度は使ってみたい」

特に料理に興味がある方は、いままでに様々なレシピを、試してきた方が多いと思います。レシピには、「さしすせそ」を基本とし、同じくらい欠かせないみりんや酒、油脂、スパイスなど、様々な組み合わせと分量が表記されています。

 

また調味料は、直接味には影響を及ぼさなくても、「臭みを取る」「やわらかくする」「日持ちさせる」などの下処理や、長期保存などの効果も期待できます。そんな便利な一面もある調味料ですが、豆板醤、甜麺醤、ゆず胡椒、有馬山椒、ナンプラー、ラー油、バルサミコ、ワインなど…地域性やレシピの特性もありますが、あまり一般的なレシピには登場しない調味料を「一度は使ってみたい」そんな気持ちになったご経験のある、料理好きの方もたくさんいます。

 

気になるレシピに表記されていたら、わざわざ買い足し、材料をすべてそろえてみたくなりますよね。そして、そのレシピを作り終えたらもう使わなくなる。結果、残る。そんな登場頻度が低い調味料たちは、われわれの食生活には馴染みが薄く、また非常に難易度が高く、しかも個性が強く応用範囲が狭いのが現実です。そのような時に使い切れる手段として、プロの賄いメシにヒントがあります。

 

転んでもただでは起きないのがプロ

プロの賄いは基本余り物で作ります。もちろん賄い用に材料を準備するお店はありますが、仕込み時に余った野菜の切れ端や、出汁を取った材料を2次利用したり、まだ食べれるがお客さんには出せない食材が主な材料となります。

 

もちろんこの中に、使いかけだったり、メニュー変更にともない、使い切れなかった調味料たちも含まれます。プロが使う調味料は実に様々です。一年に一度きりしか使わないもの、ミス発注による過剰在庫によるもの、興味本位で使ってみたが、結局好みに合わず、冷蔵庫のはしっこに追いやられた、かわいそうな調味料があります。

 

賄いはそんな調味料に、日の目を見る機会を与える、絶好のチャンスでもあります。プロは好奇心旺盛な人間が多く、とにかく使いたがります。好奇心が新たな発見を生み出します。不味くてシェフから怒られても、そこからヒントを得る。転んでもただでは起きないのがプロです。しかも賄なので、自由度が効きやすく自分の持ち味をいかせる絶好の機会です。

 

不味かった経験をいかす

カレー、スープ、炒める…なんでも使ってみてください。最初はチョット勇気が必要かもしれません。似たような味のタイプから、試してみるのもいいでしょう。未知なる味に挑戦するのは、怖いのもわかります。

 

その日のごはんが、台無しになってしまうことも、あるかもしれませんね。しかし、複雑な味を知ることも大切です。ちょい足ししたことによる特徴をつかむ、不味かった経験を次に生かすことも上達には欠かせない要素です。

 

好奇心は料理が上手くなる条件の一つ

今回は、【使い切れない調味料が使い切れるようになる~プロの賄いに学ぶ最も必要なこととは?】についてお伝えしました。

 

思わぬ発見があるかもしれません。料理はこの思わぬ発見から得られるものこそが、醍醐味だと言えるでしょう。そして好奇心旺盛なことも、料理が上手くなる条件の一つのであることを最後に付け加えます。

 

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