フランス料理

【旬の食材カレンダー春野菜編】新玉ねぎのシンプルな2種類の食べ方

新玉ねぎをおいしく食べる方法は、2種類あります。それはとてもシンプルで、スライスし特有の「優しい辛みを味わう生食」もしくは「甘味を存分に味わう加熱」です。

 

新玉ねぎの旬は短く主に4月と5月。この時期に集中して、献立のメニューに取り入れている方も多いのではないでしょうか?今回は、新玉ねぎの良さを再発見する基本のレシピを皆さまとシェアします。

 

サラダはオリーブオイル、炒めるときはバター

一年中ある「玉ねぎ」は基本中の基本野菜です。フランス料理でも欠かすことが出来ない香味野菜の一つです。しかし、4月と5月の短い時期にだけ、主役のなることができるのが「新玉ねぎ」です。まずは、2つの基本のシンプルな食べ方を覚えてください。

 

生食では、特有の辛みが少ない分、できるだけ薄く切ってそのままオリーブオイルと塩だけでも立派なサラダになります。辛みがやはり気になる方は、少し水にさらすか、軽く塩もみしてから水分を絞ってください。だいぶ辛みがおちつきます。

 

一方、加熱する場合ですと、まずは厚めの1cm位にスライスして焦がさないようにバターでじっくりとシュエ(汗をかかせるようにじっくり炒めること)してみてください。味付けはここでも、塩でシンプルに調えます。

 

特有の水分が程よく飛んで甘さが引き立ちます。白さをいかしたいので、あめ色になるまで炒める必要はありません。まずはこの2つの基本を抑えるとあとは、添える食材によって応用が出来るようになります。

 

生食は薄く、加熱は厚めに

生のまま食べるのが一番手軽で、誰にでもできる再現性があります。先の基本の食べ方を参考にすると、あとはドレッシングなどの冷製ソースで応用が出来ますし、スライスした鯛の刺身を添えればそれだけでも十分前菜になります。

 

スライスだけではなく、みじん切りにしてみるのもいいですね。ただし生で食べるときに注意したいのは、スライスはできる限り薄く、みじん切りはできる限り細かくしてください(水気を絞ってください)。生食が出来る新玉ねぎでも、切り方が悪いと中途半端に辛さが際立ちます。

 

じっくり焦がさぬように炒めた新玉ねぎは、ハンバーグの付け合わせには相性が良く、とてもシンプルで丁度良い甘さが、主役を引き立たせます。魚のソテーの下に添えたり、一緒にタイムなどのハーブと一緒に炒めるだけで新玉ねぎの持ち味が生かせます。

 

使う油は、バターがおすすめです。バターが持つ水分を利用してじんわりと優しく炒めることで香りと甘さが引き立ちます。切り方は、やや厚めもしくは大きめに切るとよいでしょう。薄すぎたり小さすぎると、焦げる原因となりゆっくりと炒めることが出来ません。

 

 

まずは2種類の基本を知ること

今回は、「【旬の食材カレンダー春野菜編】新玉ねぎのシンプルな2種類の食べ方」についてお伝えしました。

 

新玉ねぎを丸ごとココット鍋で調理する方法や、電子レンジでやわらかく加熱する方法など、色々なやり方が多くのレシピで紹介されています。本日紹介したやり方は、実にシンプルで基本要素をたくさん含んでいます。

 

基本を知ってから様々なアレンジレシピを楽しんでください。そしてこの時期にしか食べることができない新玉ねぎを色々な料理に試してみてはいかがでしょうか?

 
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