しょうゆが切れていた。作り置きしようと思ったのに、ストックバックが足りなかった。こんなことありませんか?
料理を美味しく作るためには、味付けや技術的な事はもちろんですが、どれだけ下準備がそろっているかでも、仕上がり大きく変わってきます。特に料理を始めて間もない初心者の方にお伝えしたいのは、下準備をきちんと行うことです。
今回は、プロも怠らない料理の下準備の大切さについてお話しします。
いざ使う間際になって気が付き慌てる人
家庭のキッチンでは、すべての道具や調味料の置く場所が決まっていたり、調理中の手際をよくするために必要な物は事前に確認しておくことが必要です。
しかし中には、調理道具がいつも置く場所や向きがバラバラで探しながら作る人。調味料が無くなっているのに気が付かないまま作りはじめ、いざ使う間際に気が付き慌てる人。から揚げがそろそろ上がる頃合いになっても、油を切るためのクッキングペーパーが手元に準備できていない…など、すべて下準備不足といえます。
「ミザンプラス」不足は調理の流れを止める
フレンチの料理人たちは、ランチやディナーの営業前に必ず、事前準備「ミザンプラス」を行います。これは、レシピに必要な食材、調味料、手元に置いて置ける鍋やフライパン、調理道具、ソースベースなど(時間がかかり前もって仕込んでおけるもの)をそろえます。
シフトで料理人が交代するときでも、同じようにきちんと揃えられていることが条件です。なので、営業中の忙しさ中、この「ミザンプラス」ができていないと、途中で忘れたアイテムを探しに行ったり、ソースベースが底をついて大変なことになります。
周りとの料理を提供するタイミングも悪くなり、もちろんシェフからは雷が落ちるのは言うまでもありません。仕事ができる料理人ほど「ミザンプラス」が無駄なくきちんと揃えられており、営業中はどんなに忙しくても、優雅で落ち着いて丁寧に、料理を仕上げることができます。
事前準備の大切さは料理で学べる?
今回は【料理初心者が下準備の大切さを参考にしたいのはフレンチシェフの下準備術「ミザンプラス」にあり】についてお伝えしました。
皆さまはプロではないので、あまり気を張らなくてもいいですが、特にお伝えしたいのは、調理の流れを止めてしまうことです。美味しく作るための下準備不足は調理工程の妨げとなります。
準備不足に気が付いたときも、鍋の中は刻々と変化していきます。経験者なら立て直すことができますが、初心者の方は、慌ててしまう恐れもあり、もしかしたら調理事故にもつながる可能性もあります。
「誰でも」「美味しく」「簡単に」「手軽に」「たった3分で」「お店みたいな味に」作れるレシピでも下準備不足までは考慮されていません。慣れないうちは、下準備を確認しましょう。これは料理に限らず、事前準備の大切さはすべてにおいて言えることですけどね。