フランス料理

とりとめもない話~米を通じてフレンチを身近に感じるのは無理があるのか?

「ライスとパン」どちらになさいますか?
洋食レストランで良く聞くセリフです。主食を選べる日本の外食産業のサービス精神にはいつも感心させられます。

日本人の主食である米は、西洋料理では野菜料理や付け合わせに分類されます。調理法も和食のように炊き上がりを計算して水加減を丁度良く調整するのではなく、例えば炒めたり、パスタのように茹でたりするのが基本です。

米を使い分ける

イタリア料理のリゾットやスペイン料理のパエリヤのような、それだけでその国を代表するような米料理は意外にもフランス料理にはないようです。しいていうならピラフなどがそれに匹敵するのではないでしょうか。

しかし、米を副材料にして使った料理や付け合わせのバリエーションは多く、特に米の性質を生かした使い方は参考になります。フレンチの古典的な米の使用法として、とろみ付けの目的が挙げられます。

特に、にんじんのポタージュやビスクなどに利用します。フレンチやその他外国料理を作る時はやはり調理法や料理によって米の種類を使い分けるとより再現性が高くなります。パッケージのデザインでも雰囲気が増します。

あまい米料理

米を使ったデザートと言えば、フランスのリオレ(riz au lait)がまず思い浮かびます。主な作り方は、バニラと牛乳と砂糖で米をやわらかくなるまで煮ます。それにカスタードソースやドライフルーツと一緒に合わせて食べます。フランスに行かれた際はぜひ召し上がってみてください。本当に美味しいです。

シャリを切るフランス人シェフ

ヨーロッパではSUSHI(寿司)の定着によって、飯台に入った寿司用の古米で炊いた、シャリを切るフランス人シェフがいるのも時代の流れでしょう。Makiという名称で、ラルースガストロノミック(Le grand Larousse gastronomique EAN : 9782035948052)にも掲載されています。

ごはんでパンを食べるフランス料理

初めて行ったフランスのビストロでは、当然のようにパンが出てきました。しかしメインの付け合わせにもライスがついていたので、当時カルチャーショックだったのを思い出します。

とりとめもなく。