皆さま毎月19日はシュークリームの日なんですね。
シュークリームは和製英語で、フランス語では「choux à la crème/シュー・ア・ラ・クレーム」と言います。小さいお子様から大人まで楽しめるこのフランス菓子の生地は「pâte â chuxパータ・シュー」と言い、シュー生地と呼ばれています。
シュー生地を使ったお菓子は他には、エクレアが馴染み深いですよね。またシュー生地はお菓子以外にも料理に応用ができます。中身を変えたり、材料を少しアレンジさせることでバリエーションを楽しむことができます。一昔前は、白鳥の形を模した「スワン」のように首の形に生地を絞り、中身をスクランブルエッグとキャビアを詰めた前菜も一時期流行りました。
今回は、シュークリームの日で改めて考える、シュー生地の料理活用法をシェアします。
アミューズやフィンガーフードに向いている
シュー生地は、水・バター・塩・薄力粉・卵の基本5つで構成されています。(砂糖を入れるレシピもありますが、お菓子向けも料理向けも基本砂糖は入れなくて大丈夫です。)ご覧の通りシンプルな材料ですが、コツをつかむまでは失敗が多く、初心者の方にとっては最初の難関です。
しかし、一度コツをつかむと簡単に作れるようになり、今までの失敗は嘘のようにあっさり作れます。シュー生地は料理にも応用ができます。フレンチレストランで始めに出てくるアミューズや、パーティー料理のフィンガーフードなどは、焼いたシュー生地の中身を甘いクリームからハムやチーズなどの詰め物に変えます。
シュー生地の大きさや形を調整すれば、見た目がかわいらしくなり、一口で食べれるお手軽感も演出できる優れものです。さらに、材料はほぼ同じでも名前や調理法を変えて、色々な各国料理にも応用されています。
ディズニーのチュロスもシュー生地です
シュー生地をベースにして、調理の仕方や名前が変わるのが興味深いですね。例えば…
☑イギリスのヨークシャープディング;牛脂を追加してローストビーフのつけあわせ。
☑アメリカのポップオーバー;ヨークシャープディングとほぼ同じ。
☑フランスのグジェール;ブルゴーニュ地方の料理でハード系のチーズを練り込むのが特徴。
☑フランスのパリ風ニョッキ;シュー生地を茹でて、ホワイトソースやチーズをかける。
☑スペインのチュロス;揚げた後、シナモンシュガーを振る。ディズニーランドの定番。
…などが挙げられます。
基本の材料に風味や具材を追加してみる
同じシュー生地のアレンジとして、おもてなし向きに作れる「エビ風味のシュー」にするとき応用出来ることは…
☑水をエビでとったブイヨンに変える。
☑バターをエビの香りを付けたエビバターにする。
☑干しエビを粉末状にしたものを、基本の生地に練り込む。
☑焼いたシュー生地の中身を、アメリケーヌソースで味付けしたエビをサンドする。
…などが、応用するときの考え方です。
その他としては、シュー生地を、大きさを変えて小指大に小さく絞ると、プロフィットロールと言って、料理ではコンソメスープの浮き身にもなります。
シュー生地は失敗してコツをつかむ
今回は【シュークリーム生地は材料と中身を変えて料理にアレンジ】についてお伝えしました。
【写真は、シュー生地を使った料理レシピ。19歳の時の手書きですね…アナログです。】
お菓子以外にも料理にも使えるシュー生地は、基本の材料をアレンジしたり、中身をサンドイッチのように工夫して色々な具材を楽しむことができます。等しい友人を招いたランチでは、作り置きしてお皿に盛り付けさえすれば、招待した側も慌てることなくお客様を迎い入れることができます。
また、初めの頃はシュー生地は失敗します。一度失敗しても次にまた作ってみてください。何度も言いますが、繰り返すことで上手になりコツをつかめてきます。オーブンの特徴をよくつかんでチャレンジしてみてくださいね。