塩味のおかずに甘い味がするフルーツを入れた料理に抵抗がある方、多いのではないでしょうか?
味の好みは仕方がありませんが、もしかしたら、食わず嫌いの可能性もあります。暑い時期は、食べやすいさっぱりとした料理が欲しくなります。そのような時はフルーツの出番です。たまには料理にもフルーツを使ってみてはいかがでしょうか?
今回は、フレンチをお手本にしてフルーツと料理との組み合わせを考えてみます。
組み合わせのレパートリーの多さ
定番の酢豚、リンゴ入りのポテトサラダ、柿の白和えなど和洋中問わずフルーツが使われています。その中でも組み合わせのレパートリーが多いのがフレンチです。フルーツ独特の水分、酸味、甘みなどを上手に利用することが大切です。
例えば、魚介類の臭みを和らげながらも本来の香りをいかしたり、肉の脂肪分や塩分と組み合わせてバランスをとる役割をしています。生のまま使う、加熱する、薄く切る、小さく刻む、味が付いた液体に漬ける…など様々な調理法を使ってフルーツを取り入れています。
栗もフルーツ?
フルーツを料理に使い慣れていない方に、まずおすすめなのが、レモン果汁を使う方法です。これだけでも結構ハードルが下がるのではないでしょうか?和食でもユズ、カボス、スダチを使いますよね。考え方は同じです。
炒め物に少し垂らして酸味を隠し味のように使う。クリームを使ったパスタに数滴たらして味を引き締める。シンプルに焼き魚にレモンを添えるだけでもいいですね。もう一歩ワンランク上に使うならば、フレンチの組み合わせが参考になります。主に使うフルーツが15種以上あり、合わせる理由は様々です。
定番では、鴨とオレンジの古典料理から派生させた鴨と柑橘類の組み合わせ。豚肉とリンゴの地域の特性に根付いた組み合わせ。フォアグラとイチジクとの製法による組み合わせ。鹿などにはベリー系を合わせることも多いです。栗もフルーツに分類されるのでキノコと合わせると季節が合うので良いコンビです。
意外性、面白さ、奇をてらうことが目的ではない
いかがでしたか?今回は【フルーツと料理のおいしい組み合わせはフレンチに学ぶ】についてお伝えしました。
味覚は意外と保守的で、フルーツと料理の組み合わせは、日本人にはまだまだなじみが薄い領域かもしれませんね。フレンチの柔軟性のあるの組み合わせをお手本にして、たまにフルーツを使ってみることで、いつもの料理がワンランク上になります。
意外性や面白さ、奇をてらうことが目的ではありません。季節のこと、組み合わせる相性やバランスなど、作る前に少し考えてみることで料理が上手になります。試してみてくださいね。