フランス料理

フランス料理の誤解を解くために先ず伝えたい4つの飲食業態とその主な料理

フランス料理は、飲食業態ごとに異なる料理を出しています。

 

日本でも、懐石料理のお店では豚の生姜焼きは出てきません。肉じゃがは、高級料理ではなく家庭の味です。フランス料理にも同じことが当てはまります。

 

今回は、フランス料理のお店の種類を知り、またそこで出されている主な料理についてお話しします。

 

敷居が高いばかりではなく、様々な飲食業態で出されている料理スタイルを知ることで、誤解を解いて身近に感じてもらえればいいと思います。

 

業態によって出される料理が混同している

フランス料理と言えば、伝統的なガイドブックの格付けによって細かくランキングされていますが、そこで提供されているいわゆる「高級で敷居が高い料理がフランス料理」であると、一部の情報によって、偏ったフランス料理のイメージが形づくられています。

 

確かに、敷居が高く、お値段も高く、ドレスコードも厳格に決められている、頂点を極めたお店はありますが、それはごく一握り。フランス人でさえも、そのような高級店は仕事がらみや記念日に行くくらいです。日本人でも料亭で食事をするのは、敷居が高いことを考えれば理屈は通ります。

 

フレンチの業態によって出される料理が混同し、同じ枠組みとして、ひとくくりにしている人も結構います。また、昨今のヘルシーブームや和食人気で低迷しているフランス料理は、いまだにソースのイメージが強いです。

 

重たくしっかりとしたソースは今ではほとんど見られなくなり、時代に即した軽いソースに変わってきていることをここでお伝えしておきます。

 

以下、お伝えする料理は主な傾向です。お店のスタイルによっては、異なる場合があります。ご了承ください。

 

1,カフェ

主に飲み物を提供するお店。コーヒーに始まり、ソフトドリンクやアルコールまでをカバーする。すぐに提供できる軽食関係も出します。

✓主な料理⇨クロックムッシュ、キャロットラぺなどのサラダ系、サンドイッチ、オムレツ、ステックフリットなど。

 

2,ブラッスリー

ビール醸造所が始まり。現在は、カフェとレストランを兼ねるスタイル。クローズタイムが無く1日中同じ料理が食べられる。伝統的なフランス料理がメニューに並ぶ。

✓主な料理⇨オニオングラタンスープ、ムール貝の白ワイン蒸し、海の幸のプラター盛り、シュークルートなど。

 

3,ビストロ

ここでは大衆的な食堂と定義します。今では、レストランに近いビストロなどもありカテゴリー分けが難しくなりました。地方に行くと郷土色が強くなる傾向があります。ビストロノミーは新しい言葉です。また美味いもの屋と言う人もいます。

✓主な料理⇨ブッフブルギニオン、パテドカンパーニュ、魚のムニエル、内臓料理、ジビエ料理など。

 

4,レストラン

シェフをトップとする創造性と独自性がある料理、メートルドテルを中心にしたおもてなしのサービス、オーナーのセンスが光る非日常の空間…これら3拍子揃っているのがレストランです。

✓主な料理⇨シェフの創作料理が中心。イノベーティブ、コンテンポラリーなどの表現でフランス料理の傾向を分けたりする。

 

国民食にはソースはありません

今回は【フランス料理の誤解を解くために先ず伝えたい4つの飲食業態とその主な料理】についてお伝えしました。

 

敷居が高いと誤解されがちなフランス料理。様々なシーンによって出される料理が異なることを知るだけでも、ずいぶんと身近に感じて頂けるのではないでしょうか?

 

シンプルに味付けしたステーキにポテトフライを添えれば、フランス人の国民食ともいえるステックフリットになります。ソースはありません。マスタードをたっぷりつけて気軽に食べましょう。

 
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