晩ごはんを作ろうと野菜を洗う時、水道水がぬるく感じませんか?
最近の暑さが続いているせいもあり、例年に増して水道水がぬるく感じる今日この頃です。料理に使用する水はやや冷たいくらいがちょうど良く、ぬるい水は適しません。
理由は、衛生面と食材へのダメージが考えられます。今回は、夏場の水道水のぬるさが食材に及ぼす影響と注意点を考えてみます。
温度が高い水道水・室温・湿度
食材を悪くさせない為には、きちんと冷やすことと水滴を残さないように保存することです。野菜は冷蔵庫に入れなくてもいい種類もあります。しかし、温度が35度を超える日が多い今年の夏は、水道水の温度や室温も当然高く、また湿気も多いです。
1日部屋に出しておいただけで傷んでしまうもの、追熟が必要なトマトやアボカドなどは熟すタイミングが早くなります。この時期は追熟が必要な野菜や果物を除いて、食材を外に出しておくことはおすすめしません。冷蔵庫にしまいましょう。
夏場の魚と野菜の洗い方
特に魚を洗う際は氷水を用意してください。ご自宅で鯵のタタキを作ったり、烏賊などを捌く方もいられると思います。今の時期の水道水のぬるさは魚介類には適しません。塩を加えた氷水で洗ってください。ぬるいままですと、身がだれてしまい冷蔵庫で冷やしても、おいしさが半減してしまいます。
野菜は、魚ほど気を使う必要はありませんが、前もって野菜を洗っておきたい方や、作り置きをするためにカットしておきたい方は注意してください。ぬるい水道水で、野菜を洗い、カットして適度に水分を切り、ストックバックや保存容器にしまう時は、一時的に封やふたをしないで冷蔵庫の温度と同じにしてから、閉めてください。
ぬるい水道水と冷蔵庫の温度差による水滴が、野菜や入れ物に付着して腐ったり痛む原因になります。また、この時期おいしい高原レタスなどは、一枚一枚はがして前洗います。さらに葉っぱをちぎってからも水道水で再度洗ってください。水気を切った後は、一度冷蔵庫で冷やしてから召し上がるのが美味しく食べるコツです。急ぐときは氷水で冷やすと良いでしょう。
氷は、有るに越したことはありませんが、冷蔵庫の製氷能力にもよります。ただし、冷たすぎると葉物野菜は低温障害で焼けたようになります。気を付けてください。
食材の面倒を見る
今回は【水道水がぬるい~真夏に使える食材保存法】についてお伝えしました。
ぬるい水道水はどうにもできません。できることは氷水を準備したり、一時的に封をしないで冷蔵庫と同じ温度にしてから封をするなど、食材を傷めないで保存できる方法を考えることです。
料理を美味しくするためには、食材の面倒をきちんと見ること。環境に合わせて食材が最も喜ぶ状態を用意してあげる気遣いが、作る方には必要かもしれませんね。
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