料理

料理の基本はスマホレシピで覚える時代?~母から譲り受けるレシピ本の価値

料理の基本や献立を調べる時に、本や雑誌を参考にしている方よりも、実際にはスマホでレシピを検索している方、多いのではないでしょうか?ましてや昔の本となると更に参考にされている方が少なくなると思いますが、皆さまはいかがでしょうか?

 

その少数派の中でも、さらに昔から家にあるレシピ本を参考にしている方から、お話を聞く機会がありました。本や雑誌にはない手軽さと膨大なレシピ数で優勢なのはスマホレシピです。しかし本や雑誌には、時代と共に感じる味わい深さを得る事が出来ます。

 

ポイントは、「母から譲り受けたレシピ本」です。今回は、この時の模様を共有します。

 

今の時代感覚に合わせる

その方のお持ちの本は、昭和の頃に発売されたもので、お母さまが大切にされてきたものを譲り受けられ、「今でも日常的に参考にしている」とのこと。昔のレシピなので今でいうアレンジされた料理ではなく、基本の料理が多く掲載されているようで、今でも十分に通じる内容だとおっしゃっています。

 

私は時代性が色濃く反映されるのが、レシピ本だと思っているので「昭和の頃の料理感覚を、平成の時代が終わろうとしている今の料理感覚に、変換させるのはむしろむずかしいのでは」?と、ちょっと意地悪な質問をしてみました。

 

「時代は違いますが、レシピを見る人がその時代感覚を読み取り、さらに今の時代感覚をそのレシピに加味することができたら、昔のレシピでも十分に通用できる」と、自信にみなぎる答えでした。

 

その方の料理は、食べてはいないので何とも言えませんが、食べなくても感じるその説得力ある深い料理観に、プロである私の方が圧倒されてしまいました。時代を考慮して今に合ったやり方にアレンジして作るのは、フランス古典料理を作るプロのシェフ達と似たアプローチの仕方です。

 

ちなみのその方はプロではありません。ごく一般の主婦の方である事をお伝えしておきます。

 

レシピ本の折り目やシミはよく見た証拠

レシピには時代性が深く反映されます。それはスマホであろうが本であろうがどれも一緒です。ちょっと片手間に調べることができるスマホレシピと、わざわざ本を開いてレシピを確認する手軽さを考えると、やはりスマホに勝る物はありません。

 

またどんなに手軽な料理本でも、何冊もキッチンに置いておくわけにはいきません。数冊手元に置いて、あとは別の所で保管するのが実用的です。日々の生活の中にある料理の悩みや、献立がなかなか浮かばない時の悩ましさは、夕方になるとさらに高まります。そんな時に、スマホで検索は即効性があり、すぐにでも解決してくれます。

 

さらに、スマホは検索キーワードさえしっかりしていれば、家庭レベルの料理の基本レシピやアレンジレシピは、簡単に参考にできるので本当に参考になります。しかし事例でもあったように、即効性はないが、料理を長いスパンで考えて、少しずつできるようにしていくには、昔の本は非常に参考になります。

 

その方が料理をより味わい深いものにでき、さらに上達レベルが違う気がするのは私だけでしょうか?本には著者の珠玉の言葉が込められた、まさに渾身のレシピが満載です。手元に置いておける安心感もあります。それが代々読み継がれていき、折り目がつき、シミがあるページは、母が良く作ってくれた形跡でもあります。そんな思い出も料理には欠かせない持ち味となります。

 

小さいころ食べていたのはこのレシピだった

今回は【料理の基本はスマホレシピで覚える時代?~母から譲り受けるレシピ本の価値】についてお伝えしました。

 

即効性はありませんが、長い目で見たら本も悪くはありません。もし、ご自宅に眠ったままのレシピ本があったら是非引っ張り出してみてください。小さい頃よく食べた大好きなおかずは、実はお母さんが、昔参考にしていたことが分かるかもしれませんね。

 

 
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