卵料理は、料理の腕を上げるにはとても良い食材です。卵は安い値段でどこでも手に入り優秀なうえに、ジャンルを問わずレパートリーが多いのが嬉しいですね。しかし簡単そうに見えて、実は調理技術が必要な卵料理が多く、料理上達にはふさわしい食材です。
しかし、これが肉や魚だと失敗ができなくなりプレッシャーがかかります。でも、卵だとどうでしょう?気軽に手に入る卵だと、たくさん練習ができます。失敗した卵たちは、アレンジしてみたり、他の料理にちょい足しすれば使い切れます。
1 火加減の基本
火加減を覚える為には、スクランブルエッグが向いています。でき上がりのシンプルさと手順が非常に簡単なために、初心者向けの料理になりがちですが、決してそのようなことはありません。卵液を鍋に入れてからの、火加減の調整は非常に難しく、鍋肌から徐々に固まりはじめます。
火加減を微妙に調節しながら、余熱を考慮して仕上がる一歩手前で火から外します。トロリとしたスクランブルエッグは、ソースのように滑らかです。あの堅いスクランブルエッグは、できそこないのオムレツだと冷やかすシェフもいます。
2 菜箸の使い方とフライパンの扱い方の基本
フライパンの扱い方は、オムレツが最適です。オムレツを数十秒で仕上げる為には、両腕の使い方がポイントです。利き腕で菜箸やフォークを持ち、反対でフライパンを扱います。右と左では違う動きをするので、慣れないうちはどのように動かしたらいいか、頭がパニックになります。
そうこうしているうちに卵は固まり、残念なオムレツができ上がります。プロは、右腕と左腕で違う動きが出来るので、均一にフライパンの中の卵液をかき混ぜ、形を整えることができます。このような動きが出来るようになると、様々なフライパンを扱う技術が向上します。すぐにはできませんが、週末にでも家族分をまとめて作るといい練習になります。
3 衛生管理の基本
衛生的に料理を行うことは、家族の健康を守ることになります。卵は家庭の食品管理において、多くの注意すべき点があります。ほんの一例ですが、卵の購入時の期限、下準備で卵を割る時、調理中の加熱温度、調理後の保存状態など、今一度、衛生的に調理や管理ができているか確認してみてください。
サルモネラ菌による食中毒は、無意識に手で触り、卵を割って食べる卵かけご飯から感染する恐れもあります。今日から行える基本は、卵を触ったらすぐに手を洗うことです。これは魚や肉にも同じことが言えます。
プロでも難しい
今回は【卵だけで料理上手になれる?手軽に実践できる調理に必要な3つの基本】についてお伝えしました。
身近にある卵だからこそ、シンプルだけど実は奥が深くレパートリーも多い。プロでも卵料理を美味しく仕上げるには難しく、熟練の技が必要です。皆さまも卵料理を作ると色々な調理テクニックが身に付きます。同時に衛生にも気を配って試してみてくださいね。