「奥さまの台所の使い方が我が家の台所の使用ルール」に、なっているご家庭、多いのではないでしょうか?
普段料理をしない旦那さまが、その暗黙のルールの中でいかに奥さまをイライラさせないことが、夫婦間のキッチンコミュニケーションのポイントです。今回は、旦那さまが台所を使用するときの心得をまとめてみました。
台所は家族共通のスペースです。本来誰がどのようにも使ってもいいはずですが、基本の使い方や暗黙のルールが存在しています。その基準は、誰にあるのか…それは奥さまのさじ加減次第であることを、まずはお伝えします。
1、道具は定位置に戻す
普段から家族の為に食事を作っていると、自分なりの台所の使い方に一定のパターンが見えてきます。調味料の定位置と向き、調理器具の置き方と順番、冷蔵庫の配置、ラップの向き…など随所にこだわりと工夫が見られます。
これらを守ることによって普段の料理が安定して作られることを男性はご存知でしょうか?細かいことですが、夫婦で利き腕が違う場合は、当然奥さまの利き腕の向きに物がすべて置かれています。
慣れていない旦那さまが使用した後の台所は、モノがあちこちに置かれていて、探すことや片付けることから料理はスタートします。それではイライラすることは当たり前です。逆の立場になってみてくださいね。あった場所に戻すのは、基本中の基本です。
2、きちんと洗う
食事を「作る」とは、料理の一部分にすぎません。その後大切な、洗い物・後片付けが終わって食事は終了です。「美味しかった」でも洗い物まではしない。片付けても定位置に戻さず雑に置く、ではいけません。きちんと「料理の後」も行いましょう。
もちろんシンクとガスレンジを、スポンジで適量の洗剤でしっかり掃除し、泡やぬめりもきれいにふきとることが大切です。スポンジの汚れも取り、洗剤を補充するのも忘れないでくださいね。ダスターを煮沸できれば完璧です。
3、使用してなくなりそうな食材や、使い切ってしまったものはメモする
調理中使い切ってしまったものや、無くなりそうなアイテムは、メモして奥さまに渡しましょう。もしくは、買い足しておきましょう。こうすることで、後で作るときに奥さまは非常に助かるのではないでしょうか?ささいな事ですが、これも料理をすることに繋がります。
「手伝った」「作ってやった」は、論外
正直、男性の手料理は、たまにしか作らないので、こだわりがあっても、料理としてはイマイチでしょう。センスが良くて、もし美味しくできたとしても偶然ですし奇跡です。普段から料理をされている奥さまには、及ぶわけがありません。
「美味しければOK」は、家庭では通じません。「手伝った」「作ってやった」は、論外です。料理には、作る前にするべきことと、食事を終えた後にするべきことがあります。それが出来てはじめて「料理を作っている」と言い切ることが出来ます。
ご家庭それぞれの事情がありすべてとは言い切れませんが、それを理解できていない、または実践できない男性の方が多いのは事実です。もちろんこれらを行っている方もいらっしゃいますが、まだまだ少ないのが現実です。
今の時代、「女性が台所を守る」とは言いません。しかし最初に伝えましたが、奥さまを中心にして台所を使われているご家庭は多く、気が向いた旦那さまが台所を使い放題にし、荒らされたらイライラも溜まるのは正直な気持ちです。
しかし、旦那さまからの目線から言えば、「毎日お疲れさま」「たまにはオレが作るからゆっくりしてて」と、いたわりの気持ちの表れかもしれません。しかし言葉で伝えるのが照れくさい為、上から目線になり、「作ってやった」というイライラワードになっていることも考えられます。
キッチンの周辺事情にも目を配ることが大切
今回は【旦那さまの為の「男の手料理で奥さまをイライラさせない」台所を使うときの3つの心得】についてお伝えしました。
いずれにせよ、料理の出来栄えよりもまずは、キッチンマナーをしっかり行うだけで奥さまのイライラも解消できます。上手でも下手でも男性の方は、「作る」ことに目が行きがちですが、それらを支えるキッチンの周辺事情にも目を配ることが、夫婦間のキッチンコミュニケーションには欠かせないことと考えます。
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